以前には我が家の稼ぎ頭だった「ベッチーズブルー」。4,5年前に改植した畑が合わず、毎年のように株落ちを繰り返し、それでも補植したり、土壌改良剤を混和したりと何とか改善を図ったのですが、やっぱりダメ。出荷量は最盛期の1割くらいまで落ち込みました。もともとベッチーズブルーは作るのが難しく(というよりも合わない土目では本当に難しく、逆に合えば何てことはなかったりします)、あまりこだわるとまずいということで、7月には他の品目も数多く導入しながらベッチーズブルーへの依存からの脱却も図りました。
ただ、やはり花屋さんからは強く求められる花であるにもかかわらず全国的にも供給量が激減している現状を鑑みて、何とかしないとまずい、と思うようになりました。昨日、生き残っているベッチーズブルーの株を掘って他の畑に改植し、切断した根を増殖することにしました。弱い性質のベッチーズブルーですが、写真のように根を断片化すると、それぞれの断片から芽が発生し、苗をつくることができます。「根伏せ」という増殖方法になります。
あまり「こだわり」という言葉ないし事柄は好きではありません。その時々の環境や条件に柔軟に対応することこそ重要だと常々思っていますので、できるだけ拘泥するのはやめようとも思っています。「ベッチーズブルー」に関しては、最後のこだわり。条件的には最上の畑を用意しました。これで何とかなってほしいものです。
出荷物も減ってきましたが、「ローズヒップ」は11月末までありそうです。昨年、一昨年と栽培に失敗し、ほとんど収穫がありませんでしたので、有難い収穫物です。